

悪徳業者の特徴
2024-4.21
ぼったくり被害に遭わないために

ぼったくり業者は電話やWEB見積もりでは どの業者よりも安い金額を伝えます が実際は最初の見積もりの3倍~5倍、高い業者だと10倍以上に値段が上がるので注意が必要です。
最近はネットの金額表記がよりわかりにくくなっています。ネットでは〇〇円(相場よりもかなり安い料金)と書いてあったのに…。
一見、安そうに見える業者に頼んで結局高くなるケースがあとをたちません。
定額パックという落とし穴
最近、定額パックや載せ放題パックと謳いサービスを提供している業者さんがたくさんありますが、もっともトラブルが多いサービスと言えます。
あれは、結論からいいますが、基本料金のみの表記なんです。
別途、回収費用がかかります。
この基本料金とは、
どういうことなのかわかりやすく説明すると、
例えば、『軽トラック載せ放題パック』が14800円と記載があるとします。
これは、パックで使う車両費を主にその他諸々の経費も含まれていますよという意味です。回収費用は含まれてません。
よく、こんな文言を見たことありませんか?
『お得なパック料金がなんと!〇〇円!追加料金なし!〇〇の定額パックなら、他社だと費用がかかってしまう「出張費」「搬出作業費」「車両費」「スタッフ追加料金」「梱包作業費」も全てコミコミ!お見積り後の追加請求も一切ありません』

私達から見たら、どこの業者も定型文のようにこの文言を記載しているので、あー、またかと思うのですが、お客様からしたら、なにもわからないので、これを見て、「あー、このパックなら全てがコミコミらしいから安心かも?しかも、安いしこれならパックにしたほうが無難だな」
ほとんどの人はこう考えると思います。
でも、冒頭のほうでも言いましたが、いちばん費用がかかる肝心な回収費(処分費)は別料金なのです。
全てコミコミ(※基本料金の部分)という言葉は間違ってはいないのかもしれませんが少し悪意を感じます。
おそらく利用した人は、なにか、巧妙なトリックにはめられたような気分になると思います。
注意深く内容を確認してみればわかりますが、
先程の文言には、どの業者も回収費(処分費)の項目の記載がありません。
お客様が勘違いして、積み放題で全てが含まれていると誤解を与えてしまう不誠実な表記かと思います。
不誠実な電話見積もり
最近は電話で費用を教えてくれる業者も増えてきました。しかし、このパックサービスの穴を利用し、電話での概算見積もりとして悪用する業者も増えています。
ネットの表記だけだと不安だから電話やウエブ、LINEなどで内容を確認すると思いますが、業者からは、「その量であれば、Mパックになります。」とだけ伝えられ、当日現場で、金額が3倍以上になるのです。

それでも不安な方は、電話、WEB、LINEなどでこう尋ねると思います。
「 これ以上の金額はかかりませんか?」と、業者はこう答えるのではないかと思います。
「 内容によっては多少は変動することもありますが、大きく変わることはありません」と。
しかし、そのように説明されたとしても、当日は3倍以上の見積もりをされます。
なぜなら、それはパック料金( 基本料金)のことを言っているので、大きく変動することはありようがないのです。変動する箇所のこと( 回収品目が追加でかかってくること)は隠して依頼を受けているわけですから。
例えば、よく聞くのが、「49800円コミコミと記載があったから頼んだのに、実際の見積もりは、30万円になった」というはのは、基本料金(パック)+ 積んだ回収品目という計算だからです。
先日も、かなりの量の不用品をお見積りした際に、らく太郎が11万円に対して、相見積もりされた業者の提示した額は27万円だったという例がありました。そこそこ名前の売れた大手業者でしたが、ホームページを見ると、どうみても59,800円のパックで出来そうに記載してあるのですが、実際はすごくかけ離れていました。
このような例は最近頻繁に聞きます。
ネットの価格表記と実際の見積もりが違う理由
金額の横に、~と記載してあるのもよく見かけると思いますが、~表記は業者側の逃げ道です。
ネット表記が、他と比べ圧倒的に安いように記載してあっても、金額に~がついていれば、いくらでもいい訳ができるようになっています。
よく見かけるのですが、軽トラパックが5000円~ってどういう意味なんでしょうか?金額も~がついていてよくわからないし、積む量もよくわからない、なにもかもが曖昧ですよね。
なぜこのような~表記が以前より増してしまったのかというと、一部の業者がむちゃな価格表記をしてしまったからにつきます。これに追従する形で他の業者さんも価格表記を下げて見せないと表面的に負けてしまうからです。
最近は、あまりにも同じような業者が増えすぎて、表面的に安く見せかけるテクニックばかりが一人歩きしているため、「軽トラックの積み放題パックはいくら?」と検索してみると、AIが勝手に答えてくれて、その嘘の価格設定(かなり安い)をAIが処理してしまい、誤情報がでまわっているしまつです。AIの答えがあてにならないのは、こういった理由があります。
この表記方法は自社都合の書き方で相手様の立場にたって表記しているとは思えません。
多くのお客様は、ネット表記の安さに惹かれ、電話での見積もりの金額を信じて、安そうに見える業者を選び、部屋の引き渡し直前の日にちを設定していますが、当日、金額が大幅に上がっても多くの人は、引き渡し日の関係で断りきれません。
らく太郎では、電話で総額をきちんと伝えますので、金額がほとんど変動することはありません。
それと、お気づきの方もいると思いますが、多くの業者さんが個別の単品料金を掲載していないのは、お客様がある程度、料金表を見て計算し、この量でこの金額は高すぎると矛盾をつかれると困るからです。
ネット表記が怪しかったり、お電話で伝えられた金額が他社さんと比較して安すぎる場合は少し考えたほうがよいかもしれません。人件費やトラック費用、処理費なども含めてとてもできないような安すぎる表示の広告が多い印象です。
ぼったくりに遭いやすい方は、金額しかみてないので、何件も電話をかけて、その中でいちばん安い業者に依頼してしまい被害にあっています。電話で言われた金額や、誇大広告に簡単に騙されてしまうのです。悪徳業者もそのことを知っているので、嘘の金額を伝えるわけです。
積み放題パックと謳いながら来たトラックにはすでにゴミが大量に積んである理由
積み放題パック対応は、本来ならお客様ごとにトラックを空にして対応しなければならないのでコストパフォーマンスが落ちます。巡回の流れで回収ができないからです。
ですので、軽トラックパックを頼んでいるのに2トントラックを配車する場合があるのです。その流れで、すでに前の現場で積んでいるゴミがあるのです。
それでは、前のお客様の荷物とごちゃごちゃにされてしまって、量の区別がつかなくなります。積む量も適当に軽トラックパックと言ってますから、お客様からしたら本当にこれでいっぱいなの?と疑問を持たれると思うのです。
作業員から‘「 軽トラックはこれくらいの量しか積めませんよ」と言われれば、ううん、、、とうなずくしかなくなります。
実際の積込み面積は素人にわかりにくいのですからナニナニパックで頼まれてるのであれば、その通りに業者側は準備して伺うべきなのです。
あとは2トンのパックなどと格安を謳ってる場合も荷台にざっくり、おおざっぱに積んでしまえば2トンの量になってしまうのです。
トラックの積込み量は、われわれスタッフでも正確な量を把握するまでに数年の経験を積んでわかってくるものなので、素人のお客様にはわかりにくいのです。それをいいことに適当な量をトラック満載ですと説明されます。

特に箱型のトラック(イラストにあるような車種)で訪問してきた場合は高額な料金を請求される可能性が高いです。箱車は量をごまかすのに最適なトラックだからです。中身が見えないので、奥はスカスカなケースはよくあること。業界ではこの行為を ふかすといいます。引越しなどにもあるのでは?不用品回収の場合は、2トンでも箱型はあまり使いません。なぜなら、処理をするときに、ユンボ(油圧ショベル)などで一気に下ろせないから効率が悪いのです。箱車だと、すべてひとつひとつ手作業で下ろさなければならないからです。
箱車を常備使っている業者には注意してください。
トラック積み放題一台いくらというのは一見お得に聞こえますがこういった落とし穴もあるのです。
値下げ商法
あとは、現地での見積もりで、これもすごく多いのですが、値下げ商法といって、最初に高額な料金を提示してきて、お客様が迷っていると、30万円がいきなり20万円になり、それでも迷っていたら10万円になるという不思議な現象がおこります。もともとがぼったくりなので、そこまで下げても痛くもないのです。

お客様からしたら、最初に高額を提示され、そこから値引いてもらえたので安いと錯覚してしまうのです。
普通はなんでそこまで安くなるの?と逆に不信感がわくと思うのですが、目の前でそれをされると、多くの人が、動揺してしまい、安くしてもらったし、しつこく強引にこられるので、結局押し切られて作業を任せてしまう方が多いのです。
でも、たとえ値引きをされたとしてもしっかり断ることが大事です。
なぜなら、金銭面で雑な業者さんは、作業面も雑な傾向がありますので、壁や床などへの配慮がないため、傷をつけられ泣き寝入りしている人が本当に多いのです。
ただ、実際その場に直面して途中で変だな(ぼったくり)と気づいても、ほとんどのお客様が断るとなにかされるのではと恐怖を感じて依頼してしまうようです。
そんなのに自分は騙されないよと思ってる人でも、そういった業者の中には、積み込んだあとに数倍に値段をつり上げる業者もいますから避けようがありません。
見積もり後の追加請求はありませんとサイトに記載があっても実際はしてきます。なぜなら見積もりは、基本料金(パック料金)までで、積んでからが回収料金の計算が始まりますから。
もし、キャンセルをしたいと言っても積み込みが終わっているのでキャンセルができません。それをいいことに、高額料金を提示して、お客様が、えー!!と驚いていると、そこから値引き商法が始まるパターンもあります。後者のほうがより悪質ですね。
賃貸などで部屋の明け渡しが迫っていて、他の業者を探す時間がないとあきらめてしまいがちですが、まだトラックに積み込みがされてない段階であれば、当日でも即対応してくれる優良な業者さんは探せばいますので、あきらめずに納得いかない場合は断ってください。その場合、キャンセル料を請求してくることがありますが契約を交わしているわけではありませんので、払う必要はありません。
悪い業者に騙されないために
悪い業者に遭わないためにポイントをお話しておきます。
ランキングサイト、比較サイトの信頼性
昨今はスマホの普及でホームページもスマホの小さい画面に対応した簡略化したシンプルなサイトが主流です。
スマホのような小さい画面で長い商品説明なんて読まれないのです。ほとんどの方はぱっとした見た目の印象(安そう、良さそう)で選んでしまいます。(このページもほとんど読まれずに飛ばされていると思いますが、あえて失敗する人が一人でも減ればいいなと思って書いています。)
ここまで読まれた方は、かなり賢い方かと思いますが、もう少しだけお付き合いください。
現在は、情報過多の時代ですから読むストレスや探すストレス、選ぶストレスがありますよね。
そのため簡単に選べそうなランキングサイトなるものが出回ってます。
便利なように見えますが、その中で口コミが良かったからとか、ランキングサイトで上位だったらからと頼んでみたら、とんでもない金額を請求されたなどの声もあちこちで聞きます。
ランキングサイトには広告代理店が作っているものにお金を払ってランキング上位に掲載してもらえるものや、自社で複数のサイトを運営しランキングサイトまでも自社で作っている場合があります。
今の時代、名前が違う複数のサイトを運営している業者はよくあることです。
(らく太郎はこのサイトのみですが)自社で複数アカウントを取っているサイトを上位ランキングさせ、一部の優良業者も少しまぜて巧妙化しているものもあります。ですので、そのランキングサイトを参考にして電話をしても、1位から5位までのうち、4社が全て同じ会社が屋号だけ変えて運営していたということがよくあります。
比較サイトにも同じことが言えます。
クチコミの信頼性
そういったネット表記があてにならない背景もありますから、今はマップの口コミレビューを見て業者選びをする方も多いと思いますが、良い口コミというのも、困ったもので、今は買える時代なんです。
※MEO(=Map Engine Optimization マップ検索エンジン最適化)の口コミ代行サービスを行っている会社も存在しますので、そういった会社に依頼し、良いサクラクチコミを毎月決まった投稿数、数万円という契約形態で買っている業者もいます。
ですので、それが本当にお客様の声なのかも判断がつきにくいのです。
すべてとはいいませんが、クチコミ件数が他と比べると異常に多かったりする場合は、サクラの可能性も十分にあると疑ってかからないと痛い目をみます。
(※もちろん口コミが多いから悪いではなく、いい業者さんもたくさんいます。)

まとめ
その他、簡単に注意点をまとめておきます。
年間何万件の実績などの根拠のない数字
激安、業界最安値に挑戦中!などの軽い言葉が並んでいる
オリジナリティのないホームページの構成(綺麗な作りだが、他社と比べても構成がほぼ同じ)
不用品回収業者満足度第1位に選ばれました!(エビデンスが一切ない)
お客様満足度 九十何点何パーセントなどの根拠がない数字
テレビに出演しました!などとアピールしているのは嘘
多くの大手企業と取引きありますというのは嘘
広告を頻繁に使っているということは広告費が回収料金にのっている
発展途上国に売り上げの一部を寄付していますは嘘
積み放題〇〇円~をアピールしている
積み放題でもリユース、リサイクルできるものだけしか回収しない
電話などで詳しくサイズ等を聞いてこないのは料金を曖昧にしたいから
高価買取をアピールしているのは、お客様の得をしたいという欲求をつくまき餌なので、買取実績の買取金額は嘘
電話での見積もりに一切答えてくれないのは現地見積もりに誘導したいから
など
最後に
ちなみにらく太郎では積み放題はやっていません。
実はらく太郎は積み放題パックをお客様に喜んでいただけるならという想いで、以前(おそらくまだパックなどのサービスが流行り出す前)からサービスとして行ってましたが、あまりにインチキな表記をする業者が増えたため今はサービスから外してあります。
不用品の量が多い場合は立米数(㎥)の単位でまとめて計算するのでお客様は無駄な費用を払うことがありません。パックと謳い安さをアピールしている業者さん(わりと優良な業者の部類)の3割~5割程度は安く、すごく高い業者さんで言えば、10分の1程度の費用でできると思います。
お客様が失敗しない為にアドバイスさせて頂くなら、 一見安そうに見えるサイトは、電話をかける前に一度立ち止まってみてこのページに書いてあることを思いだしてみてください。
積み放題と言っても、 積み込み量がはっきりしていない場合がありますので、たとえ、回収品も全て費用に含まれているという業者がいた場合でも
積み放題という甘い言葉に惑わされないこと、不用品の回収はナニナニパックまたはトラックでいくら?ではなく、「 この物量で最終的にいくら?」が正解なのです。トラックサイズやパックという業者側の基準ではなく、 あくまでも物量(お客様の回収してもらいたいもの)での総額を基準にしてみてください。
なぜなら、トラックの積み放題は、業者のさじかげんで変わるし、業者によって積む量が全く違うから
トラックの荷台は隙間だらけだったり、平積みにしていても、業者がこれが積み放題ですと言えばそうなってしまいます。普通、積み放題と聞けば平積みではなく、高積みをイメージしませんか?

誤解を招く価格表記が主流になっていますが、らく太郎のサイトを見た方はどうか、そのような業者に惑わされないようにとこの記事を書いてます。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
過去にも日記で書いてますので参考にしてください。
2025年3月14日 買取しますという広告
2024年1月21日 パックの積み込み量は業者のさじかげんで決まる
2023年5月16日 誤解を招くようなネットの価格表記について思うこと
2022年12月22日 なんでも買取します!の罠
2022年8月9日 不用品回収業者を選ぶ際に失敗しないコツ
2022年5月13日 らく太郎が誇大広告について思うこと
2022年2月22日 最もトラブルが多いのが、トラック積み放題パックって知ってますか?
2021年5月9日 誇大広告
2021年2月22日 引越しシーズン悪徳業者に気をつけて
2020年3月26日 不用品回収業者を選ぶ際に失敗しないポイント
2020年1月17日 広告について
過去記事~トラックパックって本当にお得?
2015年12月2日 よい不用品回収業者さんにお願いしたいけどわからないという方へ

